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2018年3月。
祝詞について調べていると、こんな一文があった。
【筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原】
どうやらその内容は日本神話でイザナギが禊をした場所らしいのだが、その中の"小戸"という言葉が気になった。
小戸といえば宮崎市内に小戸神社があることは知っていたが、今まで参拝したことはなかった。
その祝詞を知ってから、小戸神社のことが気になって仕方がなかった。
数日後。
やはりどうしても気になり、神社の場所を調べて参拝することにした。
ということで今回は祝詞と関係があるかもしれない小戸神社を紹介します!
小戸神社はどういう神社?
小戸神社(おどじんじゃ)は宮崎県宮崎市にある神社です。
【合祀祭神】 天照皇大神(アマテラススメオオミカミ)、大己貴大神(オオナムチノオオカミ)、素戔嗚大神(スサノオノオオカミ)、奇稲田姫大神(クシナダヒメノオオカミ)
天照皇大神の別名は天照大神(アマテラスオオカミ)、大己貴大神の別名は大国主命(オオクニヌシノミコト)です。
祀られている神様はそうそうたる顔ぶれであることが分かります。
小戸神社の歴史
江戸時代までは「小戸大明神」と云われ、創建当初は大淀川河口にありました。しかし時代は流れ相次ぐ戦により神宝と旧記を失います。更に寛文2年(1662年)外所(とんどころ)大地震の際に高潮に遭い、何度か移転を繰り返し、昭和9年(1934年)に現在地に遷座しました。
調べてみるとなかなか波乱万丈な神社です。
ですが昔から「小戸さま」として多くの人々に親しまれていたようです。
雰囲気は?
大きな神社ではありませんが、爽やかで落ち着いた場所だと感じます。
「地域の人に愛されているんだな」と感じるような神社で、手入れも行き届いていて気持ちがいいです。
神門を抜けると、正面には「招霊木(オガタマノキ)」と呼ばれる御神木があります。
読んで字のごとくオガタマノキとは御神霊を招く木とされており、古事記では天の岩戸を開く際にアメノウズメノミコトがこの木の枝を手にしていたと言われています。
難しいことを抜きにすると、とにかく縁起の良い木ということです。
神社は参道をまっすぐ歩くようなイメージがありますが、小戸神社ではオガタマノキがあることによって真ん中を歩かないようになっています。
それからプチ情報ですが、オリックスバッファローズの選手が書いた絵馬が飾られています。
小戸神社は力の強いパワースポットを求める方には少し物足りないかもしれません。
ですが個人的には澄んだ空気がとても心地よく、参拝後には気持ちがスッキリするような感覚になります。
小戸神社と祝詞は関係あるのか?
まずは「小戸」と書かれている祝詞を紹介します!
こちらは祓詞(はらえことば)です。
かけまくもかしこき いざなぎのおおかみ つくしのひむかのたちばなのおどのあはぎはらに みそぎはらえへたまいしときになりませる はらえどのおおかみたち
諸諸の禍事罪穢有らむをば 祓へ給ひ清め給へと白す事を 聞食せと恐み恐みも白す
もろもろのまがごと つみ けがれあらむをば はらへたまひきよめたまへとまをすことを きこしめせとかしこみかしこみまをす
そもそも祝詞(のりと)とは神様に捧げる言葉のことです。
呪文のような羅列ですが、この中には神様に対する感謝の気持ちや祈りなどが込められています。
「祝詞は神様の言葉なので祈りが届きやすい」「祝詞を奏上すると神様が喜ぶ」と聞いたことがある方もいると思います。
祓詞に出てくる「小戸」の場所ですが、
○宮崎県阿波岐原町
○宮崎県日向市鵜戸神宮
などが考察の候補地になるようです。
小戸神社が関係しているのかどうかは分かりませんが、何かしらの縁はありそうな気がします。
写真で見る小戸神社
写真と動画を撮ってきましたので、どうぞ!
小戸神社鳥居
神門
オガタマノキ
拝殿
狛犬
末社
こちらは稲荷神社
こちらは恵比寿神社
動画
アクセス
宮崎県宮崎市鶴島3-93
駐車場あり 無料
宮崎市内中心から少し離れた場所あり、住宅地の中にあるので少し分かりにくいかもしれません。
もし分からない時は、川沿いの道を行くと南側神社入り口を見つけることができます。
まとめ
小戸神社は小さいながらも穏やかで気持ちの良い神社でした。
初めて訪れた時、なんとなく「ここは自分に合っているぞ!なんだか気持ちが上がる!」という感覚があり、それからは近くに用事があるたびに参拝するお気に入りの神社になりました。
小戸神社に興味のある方は是非参拝してみて下さいね!
ということで今回は小戸神社の紹介でした。