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ハロマル日誌

社寺仏閣

No.90「福岡県のお寺紹介!東長寺」

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2022年10月。

母と二人、福岡県へ。
母が用事を終えるまで時間があったので、気になる社寺と本屋を巡ることにした。

まず一箇所目に訪れたのが住吉神社。
この神社は2016年春頃に一度参拝したことがあり、自分にしては珍しく願掛けをして数ヶ月後にすぐ叶った神社だ。
福岡県へ行く機会があったらお礼参りしたいとずっと考えていた。
境内へ入ると、その日は海外の雑貨市が開かれており様々な国の屋台や工芸品が並んでいる。
とても賑やかで、みんな楽しそうだ。
せっかくだからと母へのお土産に小さなマトリョーシカを購入して神社を参拝し、無事にお礼参りすることができた。

住吉神社を後にし、のんびり歩いて東長寺へ。
今まで神社ばかり巡ってきたが最近はお寺にも興味が湧き始め、ネットで検索すると東長寺が出てきたのであまり期待せずに向かった。
行ってみると、これがとても素敵な場所だった。

ということで今回は博多区にある東長寺です!

福岡県の東長寺はどういうお寺?

福岡県東長寺(とうちょうじ)は福岡県福岡市博多区にあるお寺で、正式名称は東長密寺。
真言宗九州教団の拠点寺院です。
東長寺は空海(くうかい)が唐での修行を終えて帰国した後、博多に滞在した際に建立したお寺だと言われています。
「弘法にも筆の誤り」という有名なことわざがありますが、弘法(弘法大師)=空海さんです。
とても歴史のあるお寺で、日本最古のお寺として806年に建てられたとされています。

境内には本堂や五重塔や黒田家のお墓や六角堂など様々な見どころがありますが、なんといっても本堂二階の大仏様は圧巻です。
この大仏様は木造坐像でとても大きく、なんと10.8mもあるのだそうです。
また本堂一階には不動明王様、千手観世音菩薩様、弘法大師様が祀られています。

ガイドさんと巡ってみて

昼過ぎ。東長寺に到着し、山門をくぐって少し歩くと置き看板が見えた。
13時30分頃からガイドによる境内散策があると書かれており、少し時間を潰せば参加できそうだ。
まず一人で境内を軽く散策し、時間になったのでガイドさんを待つ…私の他に誰もいないが大丈夫だろうか?
紫の法被(はっぴ)を着た男性がいたので話しかけると、この方が境内案内人だったようだ。
というわけで一対一、マンツーマンによる贅沢な境内散策ツアーが始まった。

まず本堂一階をお参りし、大師堂や五重塔、黒田家墓所や六角堂、四国八十八ヶ所と縁のある仏像様たちなど隅々まで見てまわる。
場所ごとに「ここはこういう場所ですよ〜」と資料を使って丁寧に説明して下さって大変ありがたかった。
「来週には五重塔の内部がご開帳されるということで、初めて見るのでとても楽しみにしている」と話していたのが印象的だ。

本堂二階へ上がり、拝観料50円を払って中へ入るとそれは巨大な大仏様が鎮座していた。
「大仏様の周りに小さな仏像が並んでいるのが見えるでしょう?あれは五千体あるんですよ」
確かに大仏様の周りをよく見ると、小さな仏像がびっしり並んでいる。
すぐ隣に売店があり、そこに同じ仏像が飾られていて実物を見せてもらった。

大仏様の下には扉があり、地獄巡りすることができるらしい。
左の入り口から進むと、地獄絵巻というのかな?地獄が描かれた絵画が並ぶ。
地獄はこんな苦しみが待ってるぞと言わんばかりの絵が続き、段々と人間界やら阿修羅の世界に。
特に記憶に残っているのは「賽の河原」の絵だろうか。

賽の河原(さいのかわら)は簡単に説明すると、早くに亡くなった子どもたちが行くとされる場所。三途の川の手前にあるそうだ。
子らは、親兄弟のため石を積み塔(仏塔)を作っている。
この塔を完成させることで、現世の親兄弟に功徳(くどく)を積むことができるのだとか。
功徳というのは、善い行いというのかな?良いことをすると、その分良いポイントが貯まりますよという感じかな。
反対に悪いことをすると功徳を消費してしまうそうで、例えば悪口を言ったり、欲望のままに突っ走ってみたり、人に意地悪をしたり…そういう分かりやすいものだけではなく、瞑想や霊的な行為をすることでも功徳は消費されて減っていくそうだ。
だから常日頃から人に優しくしたり、良いことをしてポイントを貯めていくのが大事だそうだよ。

話を戻すと、子どもたちは塔を作っているわけだが、もう少しで完成するぞ!というところで監視の鬼がやってきて、その塔を壊してしまう。
何度やっても何度やっても、後一歩のところで鬼が邪魔をし塔を崩す。
お腹もすいたし喉も乾いた、手も痛いし辛いし、泣いても誰も助けてくれない…かと思いきや、地蔵菩薩(じぞうぼさつ、お地蔵様)が現れて救ってくれるというお話。

そんなわけで地獄絵巻を見ながら通路を進むと、真っ暗闇ゾーンに突入する。
これがまあ本当に暗く黒いのだ。光が届かないので数センチ先の自分の手すら見えず、歩くという感覚が分からなくなる。
右手に手すりがあり、途中ガイドさんが「ここだよ!」と言うので触れてみると「仏の輪」という輪っかがありご利益があるとされているらしい。
暗黒を抜けた先には極楽絵が飾られていた。

地獄巡りを終えて、大仏様の横に設置されている仏像様や建物の説明を聞き、ガイドさんとの散策ツアーは終了した。
とても親切丁寧に説明していただき、非常にありがたかった。
一人だったら何にも分からないまま適当に観光して終わりだっただろうし、何より様々なことを知れて面白かった。

雰囲気は?

表現が難しいのですが、仏像や建物によって雰囲気が変わり、特に本堂二階に祀られている大仏様は重厚で背筋が伸びるような印象です。
優しいような厳しいような、寄り添っているような、いないような…?
その仏像に入っている方々の性質や祀られ方によるのでしょうが、一見すると穏やかさや慈悲を感じる。
一方でシビアな感じがして、例えば本人の資質や器、努力などが問われるような…そんな感覚です。
願えばそこでおしまい!ではなくて、その後の努力や行動によっては結果がひっくり返ってしまうかもしれません。

そうは言っても、普通に観光で礼拝する分には大丈夫だと思います。

写真で見る東長寺

少ないですが写真を撮りましたのでどうぞ!
大仏様は撮影禁止だったので、福岡県を訪れた際は実際に見ることをオススメします!

東長寺が見えてきた

正面入り口(山門)

境内 右が本堂で左が五重塔 奥に見えるは大師堂

大師堂に祀られているのは聖天様と十一面観音様と摩利支天様 
ちなみに写真には写っていないが、大師堂正面に拳大の数珠玉が108個あり音を鳴らすことができる
(ガイドさんの説明によると、長さの関係で108ではなく118の数珠だと言っていたような?)

五重塔

お地蔵様 後ろに並ぶ小さな像は、四国八十八ヶ所から砂を集めて納めてあるそうだ

福岡藩主黒田家墓所 ここからは見えないが、奥の方には更に別の方のお墓が並んでいる 
身分の違いで同じ場所にお墓を作ることができなかったそうだ

アクセス

〒812-0037 福岡県福岡市博多区御供所町2−4

地下鉄  祇園駅 1番出口から徒歩数分

まとめ

東長寺、予想に反してとても素敵な場所だった。
個人的にとても良かったので、翌日母を連れてもう一度参拝したくらいには気に入った。
(ガイドの方から教えてもらった知識を、そのまま母に伝えることもできた)

ちなみに櫛田(くしだ)神社と筥崎宮(はこざきぐう)も参拝したよ。
櫛田神社は観光地化されていて、大きな山笠(やまかさ、御神輿)が印象的だった。
筥崎宮は以前何度か訪れたことがあり、ちょうど七五三の時期もあって子どもだちが晴れ着姿で参拝する姿が微笑ましかった。
境内にはたくさんのハトがいて、とても穏やかで優しい神社だと思う。
神社やお寺は相性があるし、実際に足を運んで好きな社寺を見つけるのがいいね。

最近はスピリチュアル系の本以外にも宗教や瞑想の本を読むことが増え、聖者やエネルギーなどの知識が少しずつ(本当に少しだが)増え始めた。
そうすると神社だけではなく、お寺や仏像にも興味が湧いてきたという次第だ。
仏像に関しては特に興味深く、神様の性質が神社で祀られる神々とは随分と違うという話が面白い。
同じ神様でも呼ばれ方が違ったり、時を経て神様の性格が変化したりする。
スピリチュアルにしても宗教にしても入り口は違うが、行き着く先は同じなのだろうなと最近感じる。
人間の世界は難儀なことが多いけれど、だからこそ大きく成長することができるのかもしれないね。

ということで今回は福岡県東長寺でした!
お近くに用事のある方は、是非訪れてみて下さいね。


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